体操競技好きです。米田功選手のファンです。


by hontashibuki
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7人目のサムライ。

意外と知られていない、影の主役。…バレエでいうところの「アンダースタディ」。
彼の存在なくして、アテネオリンピック・男子体操チームの強さは語ることはできない…と言っても過言ではないでしょう。
だけど、どのメディアの選手紹介にも彼の写真やプロフィールはありません。




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V.S.(バーサス)06年4月号~体操ニッポン・復活のトゥルーストーリー、第7話。

佐野友治(さの・ともはる)選手。
ファンの方であれば、「ああ!」と頷かれるでしょう。
でもあの瞬間を見た時に彼の姿を瞼の奥に思い浮かべることができた人は、体操関係者以外にどれだけいたのでしょうか…。
できたか否か…で言えばワタシの答えは残念ながら「NO」です。
 ★
ワタシはその時、どのようにしてこの6人が選ばれたのか知りませんでした。
NHK杯「上位6人」がそのままアテネに行ったもの…だと思っていましたし、ポイント制が導入されていたことすら知りませんでした。
もっと言えば補欠の立場にある選手が、代表合宿に出られることすら知りませんでした。
 ★
今まで(前年の世界選手権まで)の選考方法ならば正代表になれたはず。
その時の彼の悔しさと言ったらなかったと思います。
だけど合宿における練習では一切手を抜かない、究極の7人目。
 ★
「アンダースタディ」。バレエにおける主役(プリンシパル)に万が一のことがあったときに、代わりに主役を演じる人のことです。
当然「アンダースタディ」にも役柄は与えられています。つまり主役と自分の役柄と両方、憶えておかなくてはならない、一番疲労を伴う立場なのです。
―佐野選手をこの大会における最高のアンダースタディ…と呼んでいいでしょう。(体操競技とはかなり色が異なりますが、この際ご容赦くださいませ)
 ◆
「シンデレラボーイ」。大会中に何度この言葉を聞いたことか。
代表の座をポイント制で獲得した中野大輔選手。いわば典型的スペシャリスト枠で選ばれた文字通り「シンデレラボーイ」。
 ★
総合6位の佐野選手と7位の中野選手は同じ新潟県出身。
体操のタイプも違えば性格も正反対な感じの二人。なんともよくできた話。
ポイント順位が逆であれば、今までの選考方法であればどうであったか。
中野選手が6人に真摯な態度をとることができたか否か。
水鳥選手が執念と呼べるほどにつり輪の強化に励めていたのか、団体決勝の舞台に立てていたかどうか。
「神様はサイコロ遊びをしない」などというけれど、それが信じられないほどの絶妙なキャスティングがなされた感じがします。
 ★
キャプテンシー米田選手が中野選手を厳しい言葉で諭したのも、中野選手が正代表だったからだけではないでしょう。
例え彼が補欠だったとしてもキャプテンは「金メダルを目指している」と告げたであろうことは想像に難くありません。
そしてそれは佐野選手がこの7人の中で一番望んでいることであったのかもしれません。
でも彼がそれをいくら望んでも本番の会場の空気を感じることはできない…。
国内合宿最終日翌日に一枚岩となったこの「7人」。―強くなっていないわけがない!
 ★
Number610「シナリオ通りの大逆転劇」や、日体スワローHP内での水鳥選手のインタビュー記事の行間とも取れる部分が色濃く描かれている今回。一番密度が濃い感じがします。
その内容は佐野選手の写真が物語ってくれています。
 ◆
7人が切磋琢磨した、密度の濃い最も刺激的な3ヶ月間。
それはワタシが知らない究極の3ヶ月間。
 :
3ヶ月間共に戦い抜いた7人目の分の気持ちも一緒に6人は真の決戦の場に飛んでいく!
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by hontashibuki | 2006-03-18 00:25 | 体操のこと