体操競技好きです。米田功選手のファンです。


by hontashibuki
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とてもじゃないけど。

前身だけじゃない。



先週の番組で披露されたのは腕と胸板に腹筋。と、はにかんだ笑顔。
でもこれを見ていただいたらお判りの通り、彼の体操を支えているのは背中なのです。
 ★
「冨田選手のファン」の間では既に知られているはずのこの映像。
これはアテネの最終選考競技会(NHK杯)前に放映されたものです。
あの脊柱立筋をもつ体操選手は世界広しと言えど、彼ぐらいではないかと思います。
実際放送を見たわけではないのですが、アテネ後にこのHPを見たとき「なんじゃこりゃ!」と驚きました。
…こっちのほうが芸術品ですわ(ちと地味だが)。
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それにしても彼にはいちいちゾクっとさせられます。
いつぞやのスポニチ(東京版)といい、アテネの年に出されたNumberのグラビアといい、JALの機内誌のグラビアといい――しかも全く彼自身が意図していないところがスゴイ。
でも彼はその代表選手の一人。体操選手の体脂肪率は平均2~3%。
(でもあの脊柱立筋は別格ですね、それとあの無口加減も)
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アテネの年のNHK杯を制したのは米田功選手でした。1次予選(前年・全日本選手権)から首位を譲ることのない圧勝劇。冨田選手は2位。(04年NHK杯レポート
その年の全日本選手権でその立場が逆転、加点幅が広がった暫定ルールによって更に冨田選手の強さは加速されていきます。
当然周囲の選手は焦りを感じるのです。
「トミタに引き離されるまい」と。それも順位が彼に近ければ近いほど。
 ★
本来「自己対話」の競技と成される体操競技なのだから、そのような焦りは禁物なのに。
皆わかっている。だけど「冨田洋之」の強さがそうさせる。
意図しない魔力を冨田選手は持っているのかもしれません。
その魔力に引っかかった代表選手が米田選手なのかと思います。
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冨田選手が無類の強さを見せた05年の2次予選。(⇒05年2次予選レポート
米田選手の最大のウィークポイントはつり輪。冨田選手の最大のウィークポイントはゆか。
逆に米田選手の得意種目はゆか、冨田選手の得意種目はつり輪。
…でもその得意なゆかを持ってしても、つり輪の差は埋められないという事態になっていました。
冨田選手が苦手のゆかを強化。その成果が出てきていて「最大」の弱点ではなくなっていたのです。
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「やっぱりつり輪の差を埋めないことには」2次予選後、米田選手はそう思ったといいます。
当然NHK杯に向けての強化はつり輪が中心になります。
そしてその練習の場で彼は右肩を痛めてしまいます。痛めた直後は腕が上がらないほどだったといいます。
そして強行して出てきたNHK杯、彼は種目別のポイントを獲ることにシフトチェンジ。
個人総合では18位でしたが、無事、種目別のポイントでこの年の世界選手権の代表権を得ました。
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でも皮肉なことにこのNHK杯を制したのは冨田選手ではなく、水鳥寿思選手でした。
冨田選手が体調不良で、「これが冨田の演技か!」と思えるほどの失敗続き。
堅実な失敗のない演技を続けてきた水鳥選手が国内主要大会を初制覇することなったのです。(05年NHK杯レポート
冨田選手と水鳥選手の2次予選の持ち点の差はおよそ2点。ある意味安全圏ともとれる点差。
NHK杯を終えたときの点差もおよそ2点。
どんな鋼の肉体を持ったとしても、体調不良には勝てない、ことの表れなんでしょうね。
どれほど点差があっても「何があるかわからない」。
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そして、現在国内大会のタイトルをこの2選手が分け合っているのは周知の事実。
事実上のトップ2と言っても過言ではないでしょう。
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NHK杯後の8月、米田選手は肩の早期回復を図って手術を断行したのですが、その状態は本人が思っていた以上に重傷。肩盤の損傷…ではなく「断裂」だったのです。
止むに止まれず世界選手権を欠場。「現場」を離れざるをえない状況になったのです。
そしてその間に訪れた抜本的ともいえるルール改訂。
己の肉体と戦う日々にそのルール改訂と戦うことも余儀なくされるのです。
体力を奪い取るルール、彼にとってこれ以上のハンディはない。
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だけど彼はこの1年4ヶ月の間に「闇雲にトップを狙わない」術を獲得したみたいです。
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体操の米田が全日本選手権で復帰(nikkansports.com 06/11/09)
【体操】米田が1年4カ月ぶり復帰へ-全日本選手権10日開幕(SANSPO.COM 06/11/09)
米田復活へやり抜く!10日から体操全日本(スポーツ報知 06/11/09)
第60回全日本体操競技選手権大会レポート(日本体操協会 06/11/09)
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米田功の北京への道は始まったばかり。今はじっくり肩慣らし、といったところでしょうか。

「焦らず慌てず諦めず」(どこかで聞いたことないです?)ですよ、米田さん。
しぶきは家で応援してます。
来年、再来年、演技を間近に見られることを祈って。
北京の舞台に立っていることを切に祈っています。

そういや「ヨネさま」って文言も久しぶりですね。聞くと少しくすぐったいですが。
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by hontashibuki | 2006-11-10 00:43 | 体操のこと