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体操競技好きです。米田功選手のファンです。


by hontashibuki
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captaincy~VS.06年3月号を読んで。

VS.バーサス06年3月号。体操ニッポン・復活のトゥルーストーリー第6話。

=====◆=====

アテネ団体決勝の後、新聞記事を見ていて、目の端に留まった“米田主将”という文字。
「ああ、彼がこの6人のキャプテンなんや」その時点ではあまり気にとめることはありませんでした。
その記事の隣りにある“塚原、3度目にして~云々”の文言。
そこには塚原選手もいる。3度めのオリンピック……ふと「あれ?」と疑問が湧きました。
オリンピックに対する経験値だけで論ずるなら米田選手よりも塚原選手のほうが数段上…のはず。「どうして塚原くんがキャプテンやないの?」
初めは米田選手がキャプテンであることよりも、塚原選手がキャプテンでないことに疑問を感じたのです。
 ☆
後々、米田選手関連の記事を読み進めると、“昨年の世界選手権で補欠”とあり、“シドニーで予選落ち”とあり、ますます頭が混乱する始末。「どうして?」
しばらくしてワタシの思考は、初めてオリンピックに出る人にキャプテンという重要な役割がどうしてできるのか、そもそもどうして彼にこの“役割”が与えられたのか、そちらの方に向いていきました。
 ☆
プロフィールを見て、短絡的に考えたのが「血液型」。
米田選手がA型であるのに対し、塚原選手はB型。
それだけ考えれば、「A型がキャプテンやね」となりますが、それでことが解決するほど話は単純ではないはずで…。(そんなのでキャプテンを決めたら大問題やないの!)
 ☆
あと考えられたのが、アテネの選考競技会(03年全日本選手権04年2次選考競技会04年NHK杯)を通して1位であったこと。
「1位なら、誰が何と言おうと米田がキャプテンだろう!」
いや、それでキャプテンを決めるなんてとんでもない……。(少しはあったかもしれんが…)
よく考えたら、何時その“辞令”がおりるのかをワタシは知らないのです…。(合宿が始まったぐらいの頃かなあ…と去年のユニバーシアードを見ていて勝手に感じてはいるのですが)
 ☆
それでは世界選手権の補欠であった彼が何故、アテネに向かう選考会全てで1位になれたのか。それが彼をキャプテンの地位―“キャプテンシー”に導いた理由なのかな…と。
それを見ていた、森泉コーチ・加納監督・塚原チームリーダーが「彼に任せれば大丈夫だろう」と感じたかどうかは別として。彼以外の選手が「米田さんなら間違いない」と感じたかどうかは別として。
 ☆
必死の形相で臨んだであろう代表合宿。そこはさながら修羅場であったかもしれない。
それでもコミュニケートの面で文句のつけようがなかったのは、キャプテンの役割を練習で示す彼の姿勢が大きかったのだろうと思います。
その後、関西ローカルのラジオ番組(←リンク引っ張りたいと思っていたのに…番組のHP自体が見つかりませーん)で彼は「練習で引っ張っていけたらと思って」と言っています。(練習以外では「全然」って…、らしいなあホンマに)
結果、それはベストなもので、誰一人文句をつけることができないものでした。
 ☆
この連載の2ページ前にあるコーナーの「マイペースの受容と調和」の項。
チームワークに本当に求められるものが書かれています。
考えさせられます。
by hontashibuki | 2006-02-21 02:09 | 体操のこと