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体操競技好きです。米田功選手のファンです。


by hontashibuki
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とても健全

この二つの記事、さほど注目されていたとは言いがたいような。



①剣道
剣道、、、ワタシにはその響きが凛としたものに感じます。
その場の空気が引き締まるような。
剣の道の究極は「真剣」。聞くだけで背筋がシャンと伸びます。
 ◆
7月2日、戦う者全ての聖地、日本武道館。
数多の学生剣士が集った、全日本学生選手権。そこに目を引く隻腕の剣士が一人。
高宮敏光(たかみや・としみつ)選手―大阪体育大学の4年生です。
 ◆
剣道:全日本学生選手権 小兵の隻腕剣士、存在感--高宮敏光・大体大4年
 (MSN毎日新聞 06/07/19)

 ◆
右腕の肘から先がない、といいます。剣道をするにはこれ以上ないハンディ。
でもその闘いはそのハンディなど微塵も感じさせない、堂々としたもの。
この大会の3回戦45分もの死闘、もはや健常者にすら耐えられたものではなかったのではあるまいか。
ちらっとその試合をテレビで見たのですが、これは精神力だけで戦っているな…と思いました。
とても強い人。
 ◆
面を取った、その面立ちを見るととても爽やか。
その表情もコチラの予想を(いい意味で)裏切ってくれました。
 ◆
教師を目指すべく教育実習に行っている姿もテレビに映し出されていました。
その科目は体育。
生徒達の前で鉄棒にぶら下がり、逆上がりをしていました。
「逆上がりって腕だけでするものやない」ことを再確認。

=====★=====

②ボクシング
これは先日見たドキュメンタリー番組で。
主人公は義足のボクサー。土山直純(つちやま・なおずみ)選手。
フィリピンでプロライセンスを得て、勝利するまでが克明に記録されていました。
 ◆
何故フィリピンなのか。
義足をつけたボクサーは日本でプロのライセンスを得られないから。
現行の日本のルールでは、、、、叶わない望み。
 ◆
普通なら「日本でダメならフィリピンへ」なんて考えは、そこでは思いつかない。
「プロボクサーになる」夢を簡単に諦める人ではない…。
 ◆
フィリピンですら彼のような義足の選手がプロライセンスを持つことは、前例がないといいます。フィリピンのボクシング界は実に度量が深いと思います。
「ギリギリの所で戦っているヤツにチャンスを与えたい」とは彼が門を叩いたジムのトレーナーの言です。
 ◆
ライセンスは与えられたものの、それは一戦限りの特別なもの。
負ければ返上しなくてはならない。
勝ってまたそれを与えられてもまた「一戦限定」のもの。
 ◆
義足ボクサープロデビュー…フィリピンで(スポーツ報知 06/06/18)
 ◆
一戦一戦己の資格のために戦う。
でも何故かそんな困難の只中にいるにもかかわらず彼の表情は至って明るい。
「その苦」を感じさせないのです。

本当に頑張っている人、それはハンディをハンディと思わせない人のこと、諦めの悪い人のこと。
そんなプライドの持ち主の心持ちは、ワタシよりもずっと健全。
by hontashibuki | 2006-07-26 00:51 | その他スポーツのこと